将来への期待は幻想

人々は計画的に生きているだろうか。

あらかじめ設定した人生計画に沿って生きているだろうか。

将来を適格に予測し、現状を客観的に分析し、

なりたい姿と現状の差を埋めるために

日々精進しているだろうか。

そもそもなぜ人々は計画を立てるのだろう。

それは、将来はきっと成長しているだろうという、

希望があるからではないだろうか。

期待があるからではないだろうか。

1年後の自分はきっと現状を抜け出し、

今より成長している。

もしくは、

今よりはマシになっていると考える。

だがそんな期待は幻想に過ぎないのではないか。

むしろその逆ではないか。

人は老いる。

老いれば身体機能も衰える。

生老病死は避けられない。

気力も失せ、そのまま衰える一方である。

計画を立て、将来の自分を考える暇があるのであれば、

その時間を、

今、没頭することに使うべきだ。

今、集中することに使うべきだ。

今、考えることに集中すべきだ。

将来に期待してはならない。

人々の将来はきっと、

今よりずっと悪い。

それを避けるためには、

貪欲や感情から遠ざかるべきだ。

貪欲や感情を横に置いている限り、

ますます悪くなる一方である。

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(公認会計士試験合格者であり公認会計士有資格者である著者が解説)

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